2月から3月にかけて、旅をしてまいりました。
その時の写真に合わせてしばらく何か書いてみたいと思います。同じ写真をAmeba ブログやFacebookのハラウページにもアップしました。何度も見せられている皆さん、ごめんなさいです。
この2枚はビッグアイランド、コハラコーストラインの北側、コハラ地方の南側にある街Kawaihaeの海岸にて撮影しました。
Kawaihaeは今でも大きな港がありますが、19世紀には捕鯨や貿易で栄えた場所。また興味深いところでは、メインランドから初めて飼育用の馬や牛が連れてこられたとき、その船が着いたのがこの港だったそうです。
Kawaihaeという名前の意味はwrath of water、怒りの水。ちょっと意外なネーミングですが、昔の人々にとって海の水は生活にかかせない素晴らしい存在であるとともに、時には命を脅かす恐ろしいものだったのでしょう。
Kawaihaeをテーマにしたハワイアンソングでは、Kaulana Kawaihaeが有名ですね。Israel Kamakawiwo'oleが歌う静かで美しいバージョンでおなじみでしょうか。
歌詞をすべて転記するのは控えますが、Hui(サビ)の部分に
E 'ōlelo mai kahiko mai
O Puaka'ilima
遠い昔からの歌が語られる
Puaka'ilimaの歌が
と歌われています。プアカイリマ(Puaka'ilima)とはイリマの花という意味ですが、1946年の津波で海の中に消えてしまった平たい小島の名前でした。その島ではハワイの王族やチーフのためのレイに使われるイリマの花が栽培されていました。また、そのときの大きな波の名前もプアカイリマと呼ばれているそうです。大波が島を襲ったとき、栽培されていたイリマの黄色い花びらが海中に散った様子が、あたかもイリマのレイのように見えたからだそうです。
Kawaihae、今は美味しいレストランや素敵なお店もあるちょっとおしゃれな街ですが、そんな話を知るとちょっと切ない気持ちになります。
1日遅れてしまいましたが、今年も3月11日がやってきて、日本中の人々の気持ちがまた一つになりました。当たり前のことを書きますが、世界中の人々の気持ちが一つになり、みんなが幸せになれる日が来ますように。
Kaulana Kawaihae、Izのバージョンはもちろん素晴らしいのですが、今日はCyril Pahinuiさんのを貼らせていただきます。ご一緒に演奏しているのはPeter Moonさんのご子息Peter Moon Jr.です。
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